不妊症に限らず、「病」は人間が持っている様々な機能の不調である

生殖系には関わる人体の機能は、『腎・肝・脾』が関わっていると考えます。これらの不調により、不妊症になることが多いでしょう。

精の不足や、血の不足や巡りの不調、気の巡りの不調、痰湿(体の水が滞り体にとって有害となる物質)の貯留なども一因として多く認められています。

月経の状態により、『腎・肝・脾』や『気・血・津液』の不調と考えられる要因から漢方薬を選定します。気の巡りの不調があるとすれば、気の巡りを改善する薬による治療といったように、非常に素朴なものです。

不調にならないための理想の生活習慣は・・・

基本は、体を冷やさないこと!

体を冷やすということは、子宮の温度も下げることになります。鳥類は卵を体で覆い温めることで子供を育てるように、人間もあたたかい子宮でなければ何も育たないのです。そのために、体を冷やすのは不妊には大敵になるのです。

一方で、お酒や辛いもので体を熱くさせすぎないことも大切です。

適度な体温がよりよい体を作り上げます。

そしてストレスを避け、発散するための適度な運動や十分な睡眠、くよくよ悩みすぎず、五色五味のバランスのとれた食事を心がけることです。