「血」は

①酸素を全身の細胞にへ運ぶ

②栄養素を各組織へ運ぶ

③老廃物を運び出す

④体を温める

といった働きがあります。そのため、「血」が不足すると各組織や臓器は酸欠を起こしたり、栄養失調状態になり、疲労や息切れ、動機、体の冷えといった症状が現れてくることになります。

「血」の不足=「貧血」or「血虚」?

「貧血」は、血液が薄くなった状態で、鉄不足によりヘモグロビンが体内で生成されない状態のこと。

これに対し「血虚」とは、「血」が不足している状態。

「血虚」になると・・・・

①めまいやたちくらみ

②顔色が青白くつやがない

③だるい、つかれやすい

④髪のパサつき、抜け毛

⑤爪が割れる、目が疲れやすい

⑥手足の冷えやしびれ

⑦生理のおくれ、生理の血の量が少ない

⑧不眠、途中でめざめる

などの症状がみられます。「血虚」は、婦人科系や美容のトラブルと大いに関係があるので、早めに改善するのがおすすめです。

検査の数値というのは一つの目安になりますが、数値が正常値であっても実際につらい症状があるかどうかが一番大切なことです。赤血球などの数が正常でも、形や働きによって貧血と同じ症状は出てしまいます。数値ばかりとらわれることなく、自分の体の不調がある場合には早めに対処することが大切です。