「気」=体を動かすエネルギーを意味します。パワーの源といえます。

「気」には、体を温めたり、ものを動かしたり、栄養にかかわる働きをするだけでなく、防衛作用、固摂作用、気化作用があるをされています。気が充満していると、元気いっぱいで疲れ知らずということになります。勉強・仕事、どんなことにもやる気が満ち溢れ、体も調子が良い状態です。

では「気」が不足するとどうなるのしょうか・・・

①疲れやすい

②だるい

③体力がない

④動くとすぐ息切れがする

⑤冷えやすい

⑥食欲不振

⑦胃もたれ

⑧軟便

⑨下痢

⑩風邪をひきやすい

といった症状が現れてきます。内臓がうまく働かず、徐々に体に不調に。この気が不足している状態を「気虚」といいます。2つ以上の症状が当てはまると「気虚体質」となります。それに加えて睡眠不足、食生活の不摂生、過労、ダイエットなどにより、ますます気が消耗されていきます。「気虚」は、免疫力が低下しやすく病気になりやすい状態です。生活改善や、食事、漢方により気を補ってあげなければ、復調しません。

一方で、「気」がいくら豊富であっても体の不調が現れることがあります。

①胸や脇、腹部の張り

②のどがつまる

③ガスが多くたまる

④イライラなど情緒不安定

⑤生理前の体調不良(女性)

⑥ストレスに弱い

といった症状です。これは、気の流れが悪い状態で「気滞」といいます。

現代の生活とストレスは切っても切れない関係です。ストレス状態が長く続くことで一番のダメージを受けてしまうのが『肝』。「気滞」と『肝』は深く関係していて、『肝』の状態を良くしてあげれば、自然と「気滞」も改善されるというわけです。