まず女性は生まれた時に一生分の卵子(正確には卵子の材料)を持っています。
一般的な女性では、出生時に約100~200万個あった原始卵胞は、思春期頃には約20~30万個まで減少します。
その後も、1回の月経周期に数百~千個が減少していき、日に換算で1日あたり数十個が減り続けます。
40歳頃には2~3万個、50歳前後にはおおよそ0となり、身体が卵子の材料を使い切ると、排卵は出来なくなり閉経となります。 男性は日々新しい精子を作っており、何歳になっても子供を作る事が可能ですが、女性の場合は生まれつき持っている卵子のストックがなくなると妊娠のチャンスも終わりにとなります。
女性が一生で排卵する卵子は400~500個くらいです。 卵子は月経周期と関係なく、卵子の素が常に成長をスタートしており、卵子として成熟していくには通常3~4ヶ月くらいかかります。
毎月1回の排卵日が来ると、その時一番ちょうどいい大きさの卵子が1個だけ選ばれて排卵となり子宮内へ送り出されます。
卵子を育てる卵胞は最初 0.05 mm ほどの大きさ、生理の時にその中の20個程度が活性化します。
1日に 1.5 ~ 2 mm というスピードで成長していき、生理が始まってから6~9日目で 18 ~ 22 mm に成長していき、活性化した卵胞の中の1つが排卵となります。
使われなかった残りの卵子は、少しずつ小さくなり体に吸収されてなくなります。
これが排卵のおおまかな仕組みとなります。 卵子の素の総量は、生まれた時に決定しており、後から増えることはありません。
妊娠のチャンスに関与するのは卵子の数だけではなく、老化という問題もあります。
年齢と同じだけ卵子も年を取っていき、年齢が上がるほど、卵子の鮮度は下がることになります。