婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
女性特有のつらい症状を改善する漢方薬です。
当帰をはじめとして、コラーゲンを主成分とする阿膠など9種類の生薬が配合されており、貧血、冷え性、生理痛、生理不順、肩こり、頭痛、更年期障害などの諸症状へ用いられます。
この漢方薬のメインとなる”当帰”は、セリ科の植物で根の部分を薬用としています。
6月から7月にかけて白い小さな花をつける多年草です。
血の流れを良くし、止血と増血効果もあります。月経過多、月経過少にも、また異常出血や無月経、不妊症、流産など子宮の機能調整をしてくれます。婦人科の主薬として臨床でも最も多く用いられる生薬の一つです。
◎特に血をよく巡らせ、子宮を収縮して瘀血を排出したり、子宮の麻痺を弛緩して鎮痛する作用があります。月経を調整するための処方にはみな”当帰”を用います。
◎また貧血にも有効で、胃腸が弱く、痩せて色つやの悪い時には”当帰”で補血することにより、消化吸収を促進できます。
◎さらに打撲、捻挫などの外傷や血管の疾患によって生じた内出血や腫れ、痛みに対しては鎮静、鎮痛作用を利用します。
◎その他、産後の腹痛や、頭痛、関節痛にも、また便秘にも”当帰”の薬効が効果を発揮します。
婦宝当帰膠には、この当帰が約70%を占め、胃腸を強める働きのある黄耆や党参、肝臓を助けて増血、止血作用のある地黄や阿膠も構成生薬として含まれてます。貧血、めまい、手足の冷え、生理が遅れる、生理の量が少ない、閉経、不妊、産後の肥立ち、乳汁不足など 体のホルモンバランスを整えてくれる効果が期待できます。