テレビや雑誌で取り上げられることが多くなった、血液サラサラ・ドロドロの話題。

中医学では、日本で話題になる何千年も前から血液ドロドロの概念が存在し、「お血(おけつ)」と呼ばれています。「血」の質が悪くなり、粘り気を増し流れが悪くなったり固まりやすい状態をいいます。

「お血(おけつ)」は「万病のもと」

肩こり・冷えなどの軽度な症状から脳梗塞やがんなどの重い疾病まで、多くの病気の原因とされています。未病(軽い状態でまだ病気になっていない状態)のうちに適切な対処が肝心です。放置すると、重い病へと変化していきます。

~『お血』チェックしてみよう~

下記のうちいくつ当てはまりますか?

□①舌の色が暗赤色または紫色である。

□②舌の裏の静脈が浮き出ている。

□③目の周りが黒っぽい。

□④顔色がどす黒い。

□⑤髪の毛につやがなくパサついている。または抜けやすい。

□⑥唇が紫色に近い。

1つでも当てはまれば、「お血」体質の可能性が非常に高いと考えられます。当てはまる項目あった方は続けてチェックしてみましょう。

□①あざができやすい。

□②しこりやポリープがある。

□③便が黒っぽい。

□④頭痛や腰痛など体に痛みがある。

□⑤肩や背中がこりやすい。

□⑥手足のしびれがある。

□⑦手足の先が冷える。

□⑧静脈瘤がある。

□⑨しみが多い。

□⑩生理痛や生理不順がある。(女性の方)

□⑪月経の色が黒ずみ、塊が混じる。(女性の方)

いかがですか?

上記の項目、すべてが「お血」の症状です。当てはまる項目が多いほど、「お血」の程度は高いといえます。「お血」の主な原因は、「ストレス」「偏食」「運動不足」。ストレスをため込まず、バランスのよい食事をし、そして運動。適度なお酒も血液の巡りをよくするとされます。また、半身浴などで負担をかけずに少し長めの入浴も効果的です。お風呂上りには水分補給を忘れずに。起床時も血液の流れが悪くなるといわれていますので、コップ一杯のお水を意識するのもよいでしょう。

タバコは、血液循環に悪影響を及ぼしますので控えることが望ましいですね。

とは言っても、なかなか変えられないのが生活習慣。漢方薬は、そんなあなたを助けてくれます。

薬剤師までご相談ください。